最後の頼みの綱!おばあちゃんにお金を借りるその口実とは?

親にだと断られるけど、おばあちゃんならお金を貸してくれそう。そう思っている人も多いのではないでしょうか。親は安易に子供にお金を貸さない場合が多いけれど、おばあちゃんは結構年金をもらってる人も多く、孫の頼みなら、ついつい聞いてしまうというのが実情のようです。でも、ただ甘えてお金をねだるのは格好悪いですよね。おばあちゃんにお金を借りるちゃんとした口実を挙げてみました。
目次
おばあちゃんってお金持ち?今と違う年金受給事情

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「消えた年金」以降の年金のイメージとは?
2000年に入ったあたりから日本の年金制度の不祥事が発覚し、アナログ時代の年金記録が消えた「消えた年金」などの話題がワイドショーで流されたのを覚えている人も多いかと思います。加えて、少子高齢化の並も押し寄せ、今の20代~40代世代はせっかく年金を積立てても、それに見合う額を貰えないと言われているほどです。
かつては日本人の老後の頼みの綱だった年金もなんだか信用できないと思われるようになり「老後資金は年金に頼らない」と言い出す若い人まで出てくるほどでした。 でもおばあちゃん(70代以降)の世代は違います。すでに年金を受給しているおばあちゃんたちは、自分がかけた年金保険額よりも多くの年金をもらっている人が多いのです。
おばあちゃんたちの年金額は?
年金受給額は世代が上がるほどに多く、10歳下がることに年金額も下がっていきます。その理由はひとえに少子高齢化で、1950年代には老人1人を12人ほどの現役世代で支えていたのが、2016年には2.2人の現役世代でも支えられなくなっており、2025年には1.9人ほどになると言われています。
そんな中でも80歳くらいのおばあちゃんの年金支給額は、もちろん年金の種類やかけていた年数によっても違いがありますが、平均して月に12万以上、年収にすると150万くらいはもらっているようです。
さらに90歳代になると、昭和61年の年金大改革以前の特例制度となり、普通40年で満額を迎える国民年金も40年もかけずとも、少ない期間で満額を貰えている人が多いです。戦争などで青春がめちゃめちゃになってしまった代償としてはあまりにも少ない額ですが、それでも羨ましい世代ですね。
おばあちゃんでも60代、70代ではまだまだ旅行にも行きたい盛りでお小遣いも足りなくなるほどでしょうが、80代ともなるとそれほど出かけないため、貰った年金のほとんどは貯蓄に回すということになります。お金には余裕があるため、たまにやってきた孫にお小遣いをあげるのも平気なくらいの経済状態なのです。
もういちどおさらいしたい、年金制度の種類とは?
一口に年金といっても、その種類は色々あるのです。まず会社員だったのか、自営業者だったのかでその保険の形態が違ってきます。普通の会社員などがかける年金は「社会保険」という呼び名で、会社と従業員が折半でかけています。そのため、社会保険に入っていると年金受給額がグンと多いのです。
そして自営業、フリーランスなどが入る「国民年金」があります。こちらはかける額が決まっており、全額自己負担となるのですが、もらえる額は会社員よりもぐんと少なくなります。また会社が共済組合などに加入していた場合などは、「共済年金」から年金が出ます。
ひとことに「年金」と言っても、こんなに何段階にもなっているなんて、当事者になってみなければわからないものです。また、若い世代から年金の構成を知っておくと便利なこともあります。
さらに国民年金、共済年金、厚生年金それぞれには、不幸にして配偶者が先に死亡してしまったりすると、残されたほうには「遺族年金」という年金が貰えます。また、病気や怪我をしたときの「障害年金」、老後にもらえる「老齢年金」(共済保険の場合は退職共済年金)がもらえます。
おばあちゃんにお金を借りる、その言い訳とは?

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あなたが学生の場合
最近ではカードローンも一定の収入があれば、借りられるようになってきましたが、何分利息を払うのがイヤという人には身内の強い味方、おばあちゃんにお金を借りるのも悪くない方法です。でも1年に数回、ヘタをすると1回くらいしかおばあちゃんを訪問せず、いきなりお金を貸してくれと催促するのはおばあちゃんもいい気はしないでしょう。
おばあちゃんの家を訪問する前には電話やメールをしておき、軽い手土産を用意しましょう。菓子折りなどと立派なものでなくても、おばあちゃんの好きな栗まんじゅうやたい焼きでもいいのです。孫に何か買ってもらったという事実はおばあちゃんを喜ばせます。 それからおもむろにおばあちゃんにお金のことを相談しましょう。親に筒抜けになることも多いので、親に知られたくなかったら口止めするのも忘れずに。
借金の理由は、ゼミの海外研修に行きたいとか、卒業旅行の費用が足りないとか、学業に関連したものだと好印象を与えやすいです。 また、10万単位でまとまったお金を借りる場合などは特に、学生のうちは1万ずつ、社会人になったら3万ずつ返すなど、返済計画を明確にしておきましょう。具体的にしておくとおばあちゃんも安心します。 もちろんこの言い訳が本当であるにしてもそうでないにしても、まとまったお金が手に入ったからと派手に遊んで使ってしまってはいけません。おばあちゃんの好意に感謝して、有意義に使うことを心がけましょう。
あなたが社会人(会社員)の場合
あなたがすでに社会人の場合はどうでしょうか?社会人は学生の頃と違って、アフター5の付き合いとか、結婚費用、家族のレジャー費用など、物入りな事が多いです。最近は残業も規制され、今まで得ていた額の収入を得られないことも多々あります。そんな時は、カードローンを考えたけど金利がもったいない、頼れる人はおばあちゃんしかいない、などの殺し文句を素直に述べて、おばあちゃんにお金を貸してもらえないか頼んでみましょう。
社会人になってもうずいぶん経つ孫だとしても、おばあちゃんにとっては孫はいくつになっても孫です。あなたの頼みをむげには断らないでしょう。
あなたが社会人(フリーランス)の場合
あなたが社会人でフリーランスの場合はもうちょっと自体は深刻です。大体、おばあちゃんにとっては、会社に行かないでお金儲けをしている自体が信じられません。「いまはクラウドが発達しててさ」と言っても、おばあちゃんにとっては通用しないのです。なんだかうさんくさい商売をしているのではないかと心配しつつも、可愛い孫の頼みなら、おばあちゃんは聞いてしまいます。
借金する理由も決して生活費だとか、レジャー費用にするなどと言ってはいけません。新しく立ち上げるプチ事業の費用が足りないとか、取材旅行に行きたいがお金が足りないなど、仕事を理由にすると貸してもらいやすいでしょう。おばあちゃんはそれでなくてもあなたの生活を心配しています。頼み事をする時は、安くてもいいので、ブラウスの1枚でも買っていってあげるといいでしょう。
おばあちゃん本人がお金を借りる場合はどうするか?

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シニアの金銭事情
これまではお金持ちのおばあちゃんに孫がお金を借りるパターンをご紹介しましたが、おばあちゃん本人がお金を借りる場合はどうすればいいのでしょう。自分が払った保険料以上に貰う年金額がペイしている80代後半~90代とは違い、60代ではほぼ自分の払った額が、そして50代に至っては、自分の払った年金額分だけが貰えるかどうかの瀬戸際の状態です。
すでに50代、60代でも大きな孫がいる人もいて、自分の経済状態も良くないのに、孫に借金をお願いされるケースもあります。また医療費がかかったり、不幸にして入院したり介護の費用がかかることもあります。そんな場合はシニア向けのキャッシングもあります。
クレディセゾングループ・セゾンファンデックスで借りる
クレディセゾングループというと、なんとなく大手で安心の金融機関ですが、ローンの目的は投資用不動産の購入、現在持っている不動産の有効活用、大規模・小規模のリフォーム、60、70代限定の利用用途は自由なフリーローンなどがあります。
借り入れ方はほぼ、普通のカードローンと同じでスピーディーですが、返済方法は違い、2ヶ月に1度の返済や1年目は返済額が少ないステップ返済、それに通常の毎月1回返済が選べ、無理なく返済できるようになっています。金利は14.8%と若干、銀行系カードローンよりも高いくらいです。 年金受給年齢になっても何かと物入りな年代を支える、無理のないローンだといえます。
年金担保貸付って?
実は公的機関が実施している「年金担保貸付」というローンがあります。その名の通り、もらっている年金を担保にして公的機関からお金を借りる方法なのですが、審査が厳しく、時間がかかるデメリットはあります。しかし、金利が2.0%と安いので、申請してみる価値はあるでしょう。 「独立行政法人福祉医療機構」と「日本政策金融公庫 」が実施しており、前者は年金担保貸付制度、後者は恩給・共済年金融資という名称です。
また、前者は元サラリーマンや個人事業主、後者は公務員が対象となります。 どちらも金利が0.45~1.95%と低く、貸付額も受給している年金の額によって違いますが、250万円以下の場合が多いです。ただ、貸付されている間は年金を支給されても、金融機関が受け取る場合がほとんどで、借り主には入ってこなくなるシステムです。
まとめ
年金は変わらないのに、介護費用や物価などの値上がりが続いています。実際の所、貰う年金が潤っていて孫にお小遣いを十分あげられるという経済状態のおばあちゃんはそれほど多くないでしょう。それでも孫の頼みとあれば、お金を都合してあげてしまうのが、おばあちゃんです。なぜなら、お金を通じて孫が会いに来てくれるからです。
また、シニア世代をターゲットにしたローンも増えているのが現状です。年金受取額が減っていく今後は、ますますこうしたシニア世代向けローンは増加していくことでしょう。